木製品を実際に利用する前によんでいただきたい事をまとめました。使用前・使用時・保管時にご注意していただく事で木の特性を活かし木の温もり質感を保ち、長く使っていただけます。
製品の表面に塗装を施していない、つまり、木の肌が出ているものです。対象の製品として、木蓋、釜蓋、まな板、木箱、セイロなどの製品がございます。
クリアー、朱、黒、ケヤキ色等表面仕上げ製品が対象になります。食品衛生対応で塗装を施しています。対象の製品として、惣華盆、白木デリカバット、盛込器、盛込桶等の製品がございます。
表面仕上げに漆を塗った製品です。対象の製品としてこね鉢がございます。 表面に漆を2〜3回すりこんだ製品がスリ漆仕上げとなります。こね鉢の場合、下地塗、中塗り、仕上げ塗りと複数回塗り重ねをします。
蒸し物や鍋蓋など、熱が加わる製品は曲がり反りを予防する目的で水分を含ませることをオススメします。方法は簡単です。製品が水没する大きさの容器に水を溜め、製品を水没させます。約1〜2時間浸けます。製品購入後間もなくの期間は使い始めに行うことをオススメします。対象製品として、木蓋、すり蓋、セイロ、おひつ、飯台がございます。
木地仕上げの木製品は水をなじませた後に水気をきってから使い始めることをオススメします。乾燥したまま使用すると食品がこびり付いたり色が付く場合があります。対象製品として、まな板、桶等、直接食品と接触する木地仕上げの木製品がございます。
新品の木製品は樹種により差はございますが、特有の匂いがします。もし匂いが気になる方は、日本酒を混ぜたぬるま湯で数回木製品を洗ってみてください。アルコール成分が木の匂いを抑える効果が期待できます。
汚れ落としは流水でスポンジ等の傷の付きにくい物を使ってください。ご注意ください。製品表面に傷が入るとその部分からカビが発生する原因になります。乾かす方法は風通しのよいところで、陰干しをおすすめします。
長時間の浸け置き洗いはオススメしません。木部に水分が入りすぎてしまい、木が伸びてしまうと製品破損の原因になります。ウレタン塗装製品も傷があると、傷の部分から木部に水分が入り破損や塗装割れの原因になります。
木部に入った水分が一気に抜けて曲がりや反りの原因になります。ウレタン塗装品の場合も同様の現象により破損や塗装割れの原因になります。
高濃度のアルコールでヤニを拭き取ってください。ベタベタした部分を取り除くことはできます。
汚れ、カビ、水道の鉄分、木の脱色など原因は様々な要素が絡み合っています。程度の軽い内に洗い落としや、紙やすりで削り落とすことは可能です。また、洗剤で汚れを落とす場合は中性洗剤を使い、洗剤の泡を流水でよく落としてください。
乾燥する時期は木部は縮みます。縮みにより桶の直径が小さくなるとタガは外れやすくなります。外れた場合は、桶を逆さまにしてタガを入れ直してください。タガを入れ直した後で水分を含ませると、再びしっかりとタガが嵌ります。